真夏や年末が近づくと、決まって届くお歳暮やお中元。届くたびに「今年もお返しをどうしよう」「そろそろやめたいけれど、角が立たないか心配」と悩んでいませんか。
毎年の恒例行事だからこそ、急にやめると相手との関係が気まずくならないか不安になるものです。
しかし、正しい伝え方さえ押さえておけば、お歳暮やお中元は失礼なく辞退することができます。
この記事では、角が立たない断り方の例文と、伝える手段別のポイントを詳しく解説します。
お歳暮・お中元をやめたいと感じる主な理由
お歳暮やお中元を辞退したいと感じる背景には、さまざまな事情があります。
まずは代表的な理由を整理しておきましょう。ご自身の状況と照らし合わせることで、相手に伝える際の理由もまとめやすくなります。
- 転職や異動、離婚などで相手との関係が疎遠になった
- 高齢になり、贈り物の準備や費用が負担になってきた
- 毎年の準備や手配が面倒に感じる
- 経済的に余裕がなく、継続するのが難しい
- 定年退職を機に、会社関係の付き合いを整理したい
- 勤務先の規則で贈答品を受け取れない
理由はどれも珍しいものではなく、多くの人が同じように悩んでいます。大切なのは、辞退する理由を正直に、かつ簡潔に伝えることです。
複数の理由が重なっている場合もありますが、相手に伝える際は理由をひとつかふたつに絞り、長々と説明しすぎないことも角を立てないコツです。
お歳暮・お中元を断るときにやってはいけないNG対応
せっかく好意で贈ってくれた相手を不快にさせないためにも、次のような対応は避けましょう。
品物をそのまま返送する
受け取りたくないからといって、品物をそのまま送り返すのはマナー違反です。贈り主の気持ちを踏みにじる行為と受け取られてしまいます。
返送が必要なのは、公務員や会社の規則で受け取りが禁止されている場合のみです。その際も、断り状を添えて丁寧に返送しましょう。
品物が届く前に先回りして断る
まだ何も贈られていない段階で「贈らないでください」と伝えるのも避けたい対応です。相手がまだ贈るつもりがなかった場合、思わぬ誤解を招いてしまいます。
断りの連絡は、実際に贈り物が届いてから、または贈答の時期が近づいた段階で伝えるのが基本です。
受け取ったのに何も連絡しない
品物を受け取ったまま、お礼の連絡をしないのも失礼にあたります。連絡がないと、相手は「きちんと届いただろうか」と心配してしまいます。
辞退したい場合でも、まずは受け取ったことへの感謝を伝えた上で、今後は控えたい旨を丁寧に伝えましょう。
角が立たない!場面別・お歳暮お中元の断り方と例文
お歳暮やお中元を辞退する際は、相手との関係性や状況に応じて伝える手段を選びましょう。ここでは、お礼状・メール・電話・LINEの4つの場面に分けて、実際に使える例文を紹介します。
お礼状・手紙編(フォーマルな相手向け)
取引先や目上の方など、フォーマルな関係の相手には、お礼状に断りの意を添えるのが最も丁寧な方法です。
まずは贈り物への感謝を述べ、次に辞退の理由を簡潔に説明し、最後に今後も変わらぬお付き合いをお願いする言葉で締めくくります。
💬 例文
「このたびは、ご丁寧にお心遣いを賜り、誠にありがとうございます。日頃のご厚情に深く感謝申し上げます。誠に恐縮ではございますが、私事の都合により、今後はお歳暮・お中元のお気遣いをご辞退させていただきたく存じます。何卒ご理解いただけますと幸いです。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。」
メール編
日頃からメールでやり取りをしている相手であれば、メールで伝えても問題ありません。
件名で用件が分かるようにし、本文は結論を先に述べたうえで、感謝と辞退の意を簡潔にまとめましょう。
💬 例文
「件名:お歳暮のご厚意について ○○様 いつも大変お世話になっております。この度はお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。誠に勝手ながら、今後はお歳暮・お中元のお気遣いは辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。これまでのご厚意には心より感謝しております。今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします。」
電話編
電話で伝える場合は、文章と違って声のトーンが印象を左右します。明るく、しかしはっきりと辞退の意思が伝わるように話しましょう。
沈黙が続くと相手も気まずくなるため、事前に伝える内容を簡単にメモしておくと、落ち着いて話しやすくなります。
🗣️相手「毎年恒例だから、今年もお歳暮を送らせてもらうね。」
🙂自分「お気遣いいつもありがとうございます。実は今年から、お互いの負担にならないよう、お歳暮のやり取りは控えさせていただきたくて…。もちろんお気持ちはとても嬉しいので、これからも変わらずよろしくお願いします。」
LINE・チャット編(親しい間柄限定)
家族や親しい友人など、普段からLINEでやり取りしている相手であれば、カジュアルな文面でも問題ありません。
ただし、絵文字を使いすぎず、感謝の気持ちはしっかり伝えることがポイントです。
💬 例文
「いつもありがとう!実はうちも余裕がなくて、来年からお歳暮やお中元のやり取りはお互いなしにしない?気持ちだけで十分嬉しいから😊 これからもよろしくね!」
定年退職・転職のタイミングで断るときのポイント
お歳暮・お中元をやめる絶好のタイミングは、定年退職や転職など、環境が大きく変わるときです。
定年退職の際は、会社関係者へ挨拶状を送る機会に合わせて、お歳暮・お中元の辞退についても一言添えておくと自然に伝わります。
転職の場合も、異動や退職の挨拶と合わせて伝えれば、相手も納得しやすくなります。退職に関連して、退職を引き止められた時の上手な断り方も参考にしてみてください。
断った後も関係を良好に保つポイント
お歳暮・お中元を辞退したあとも、相手との関係を良好に保つために意識したいポイントをまとめました。
- 辞退する際は必ず感謝の言葉を添える
- 一度に完全にやめるのが不安な場合は、金額や品数を減らして徐々にフェードアウトする
- 電話や対面で伝えたあとも、お礼状やメールで改めて気持ちを伝えると丁寧
- 相手からの厚意には、贈り物以外の形(年始の挨拶や近況報告など)で感謝を伝え続ける
同じように毎年の習慣を見直したい方は、年賀状じまいとは?やめ方と例文まとめも参考になります。また、香典や弔電など、他の贈答習慣を辞退する際のマナーは香典や弔電を辞退する時のマナーと上手な断り方で詳しく解説しています。
お礼状や断り状を書く際は、丁寧な便箋を使うと気持ちがより伝わりやすくなります。こうした場面で役立つアイテムを探すなら、こちらも参考にしてみてください。
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まとめ:感謝を伝えながら角が立たない形で断ろう
お歳暮やお中元は一度始めると毎年続けるのが基本とされていますが、事情が変わればやめても失礼にはなりません。
大切なのは、これまでの厚意への感謝を伝えたうえで、丁寧に辞退の意思を示すことです。
伝える手段や言葉選びひとつで、相手が受け取る印象は大きく変わります。焦らず、相手の状況にも配慮しながら進めましょう。
今回紹介した例文を参考に、相手との関係を大切にしながら、ご自身に合った形でお歳暮・お中元との付き合い方を見直してみてください。
まずはお礼状やメールの文面を用意して、次の贈答シーズンが来る前に、無理のない形で気持ちを伝えてみましょう。
