
取引先から新規提案が来たけど、今は受けられない…。角が立たないように、上手に断るにはどう伝えたらいいんだろう?
取引先からの新規提案、上司からの急な依頼、同僚からの仕事の押しつけ――会社で働いていると、どうしても断らざるを得ない場面に何度も出くわします。
しかし、断り方を一歩間違えると、相手に不快な思いをさせてしまい、以降の取引や人間関係に悪影響を及ぼすこともあります。
そこで今回は、ビジネスシーンで角が立たない断り方を、メール・電話・LINEのそれぞれの場面別に、そのまま使える例文つきで解説します。
ビジネスにおいて断り方が大切な理由
ビジネスにおいては、断り方がとても重要です。断り方によっては、取引先や社内の相手との関係性を悪化させてしまう可能性もあります。
取引先など相手との関係性を悪化させないため
例えば、取引先から「新しい商品の販売代理店になってほしい」と依頼されたとします。
ここで「こちらで販売する自信がないので」など弱気な理由だけを伝えてしまうと、「うちの商品を信用していないのか」と誤解され、関係性が悪化する可能性があります。
信頼関係を築き、次のビジネスチャンスにつなげるため
同じ「断る」にしても、断り方次第で信頼関係を築くことは十分可能です。丁寧に断れば、取引先から継続して仕事を依頼してもらえることもあります。
ビジネスでは、一度断った相手と再び取引する機会が出てくることも珍しくありません。断り方が適切でないと、今後のビジネスチャンスを逃す可能性もあります。
会社や自分の評判を守るため
断り方が失礼だと感じられると、相手は「この会社とは取引したくない」と判断するかもしれません。会社の評判が悪くなれば、他の取引にも影響が出る可能性があります。
もちろん対応した本人の評価が下がれば、社内での評価にも影響が出てくるかもしれません。誤解やトラブルを避けるためにも、言葉遣いには細心の注意を払いましょう。
誤解やトラブルを避けるため
断り方が適切でないと、誤解を生んだりトラブルに発展したりすることも考えられます。言葉遣いと伝える内容の両方に、細心の注意を払いましょう。
角が立たない断り方の基本のコツ
ビジネスシーンでは依頼や提案を断る機会が少なくありません。断り方が下手だと相手に失礼な印象を与え、今後の取引に悪影響を及ぼす可能性があります。まずは基本のコツを押さえておきましょう。
1. 最初に感謝を伝える
断る前に、まずは相手の依頼や提案に感謝の気持ちを伝えましょう。敬意を払う姿勢を見せることで、断りにくい雰囲気を和らげることができます。
- 「いつもお世話になっております。」
- 「貴重なご提案をいただき、ありがとうございます。」
- 「ご検討いただき、ありがとうございます。」
2. 否定的な言葉は柔らかい表現に変える
断りの言葉は、直接「NO」と言わずに柔らかい表現に言い換えましょう。
- 「今回は見送らせていただきます。」
- 「辞退させていただきます。」
- 「ご期待に沿えず大変申し訳ございません。」
3. クッション言葉でお詫びする
断る前にお詫びの言葉を添えると、断りの言葉が直接的に響かず、相手に配慮した印象を与えられます。
💬 クッション言葉あり/なしの違い
なし:「ご提案の件ですが、今回はお断りさせていただきます。ご希望に添えず、申し訳ございません。」
あり:「ご提案の件ですが、誠に恐れ入りますが、今回はお断りさせていただきます。ご希望に添えず、申し訳ございません。」
「恐れ入りますが」「お手数ですが」「あいにく」「誠に心苦しいのですが」など、状況や相手に合わせて選びましょう。
4. 理由を伝える
断る理由を具体的に伝えることで、相手も納得しやすくなります。スケジュールの都合、業務量や体調、スキルや経験不足、予算の都合、人員不足、希望条件との不一致など、無理のない範囲で理由を添えましょう。
5. 代替案があれば提案する
どうしても断らなければならない場合は、別の日程や別の方法、別の担当者を紹介するなど代替案を添えると、相手との良好な関係を保ちやすくなります。取引先の値引き交渉を角が立たない断り方でも、代替案の伝え方を詳しく解説しています。
ビジネスでお断りする際の定番フレーズ集
相手に不快な思いをさせないよう、丁寧な言葉遣いで断ることが大切です。「前置き」「断り」「フォロー」「クッション言葉」の4種類を組み合わせましょう。
前置きフレーズ
- せっかくですが
- ありがたいお話ではございますが
- 残念ながら
- 大変申し訳ございませんが
断りフレーズ
- 辞退させていただきます
- 見送らせていただきます
- お力になれず申し訳ありません
- ご期待に添えず申し訳ございません
フォローフレーズ
- またの機会がございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
- 貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。
- ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
クッション言葉
- お忙しいところ恐れ入りますが
- ご多忙中とは存じますが
- お手数をおかけしますが
- 誠に心苦しいのですが
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断りの連絡をする前に確認しておきたいこと
実際に断りの連絡を送る前に、以下の点を一度確認しておくと、後から慌てたり内容を訂正したりする手間を減らせます。特に社外への回答は、送信後の修正が難しいため注意が必要です。
- 本当に断るしかないか:条件を変えれば対応できないか、一度冷静に検討する
- 誰の名前で回答するか:自分個人の判断か、会社・部署としての回答かを明確にする
- 上司や関係者への事前共有が必要か:金額や継続取引に関わる内容は、独断で返信せず確認を取る
- 伝える手段は適切か:重要な内容ほど、記録が残るメールを選ぶ
- 期限に間に合っているか:返答が遅れるほど相手の心証は悪くなりやすい
特に金額や契約条件に関わる断りは、個人の判断だけで即答せず、社内での確認を挟んでから返信すると、後々のトラブルを防ぐことができます。
シーン別|角が立たない断り方の例文
ビジネスシーンで断る相手からの連絡手段は、メールだけとは限りません。ここでは「メール編」「電話編」「LINE・チャット編」に分けて、それぞれの具体的な例文を紹介します。
メール編
メールは記録が残るため、あとから読み返してもきちんと丁寧に断れているかを確認しやすい手段です。件名は「新規取引の件について」のように用件が一目でわかるものにしましょう。
💬 例文(新規取引の提案を断る場合)
件名:新規取引の件について
株式会社〇〇 御中
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
この度は、弊社への新規取引のご提案をいただき、誠にありがとうございます。
貴社のご提案は大変魅力的なものであり、検討させていただきたかったのですが、現在、弊社では新規取引を控えさせていただいております。
そのため、今回はご提案をお受けすることはできませんが、今後の機会がございましたらぜひよろしくお願い申し上げます。
💬 例文(イベント参加の依頼を断る場合)
件名:〇〇イベント参加の件について
株式会社〇〇 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
この度は、〇〇イベントへお招きいただき、誠にありがとうございます。大変光栄に思っております。
しかし、現在弊社では別プロジェクトに注力しており、参加が難しい状況でございます。
誠に申し訳ございませんが、今回は参加を見送らせていただきます。また今後の機会がございましたら、ぜひよろしくお願い申し上げます。
残業の依頼をメールで断りたい場合は、残業を頼まれた時の断り方|メール例文ありも参考になります。
💬 例文(値引き交渉のメールを断る場合)
件名:お見積りの件について
株式会社〇〇 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
この度は、お見積り金額についてご相談いただき誠にありがとうございます。
誠に恐れ入りますが、今回いただいたご希望価格でのご提供は、原材料費の都合により難しい状況でございます。
何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、社外の相手だけでなく社内の上司や同僚からの依頼をメールで断ることもあります。その場合も、宛先が社内だからと言葉遣いを崩しすぎず、感謝とクッション言葉は省略しないようにしましょう。
電話編
電話はその場で結論を伝える必要があるため、事前に断る理由とフレーズを整理してから受け答えするのがコツです。まず社名と名前を名乗り、要件に感謝したうえで結論を伝えましょう。
🗣️取引先「先日ご提案させていただいた新規取引の件で、お電話いたしました」
🙂自分「ご連絡いただきありがとうございます。貴社のご提案は大変魅力的なのですが、現在弊社では新規取引を控えており、今回はお受けすることができません」
🗣️取引先「かしこまりました。ご検討いただきありがとうございました」
🙂自分「こちらこそありがとうございました。またの機会がございましたらよろしくお願いいたします」
電話をかける際は、相手の時間を奪っているという意識を持ち、結論から簡潔に伝えることが大切です。一般的に午前9時〜10時、午後1時〜2時、午後5時〜6時は忙しい時間帯とされているため、避けられるなら避けましょう。
逆に電話を受ける立場で断る場合も、3コール以内に取り、社名と名前を名乗ってから、相手の話をよく聞いたうえで結論を伝えます。担当者が不在で判断できない用件は、無理に即答せず「担当者から改めてご連絡させていただきます」と伝えても構いません。
電話をかけて断る場合の基本マナー
- 時間帯に配慮する:午前9〜10時、午後1〜2時、午後5〜6時は忙しい時間帯とされるため、できるだけ避ける
- 社名と名前を最初に言う:名乗らないと怪しい営業電話と思われてしまう
- 結論から簡潔に伝える:相手の時間を奪っているという意識を持ち、要点を先に伝える
- 担当者に繋いでもらう際は部署名・氏名を伝える:「〇〇部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか」と具体的に伝える
- 不在の場合は伝言を残す:自分の名前と連絡先、用件、いつ折り返してほしいかを簡潔に伝える
電話を受けて断る場合の基本マナー
- 3コール以内に取る:待たせすぎると相手に不快感を与えてしまう
- 明るくハキハキと話す:声のトーンが低いと暗い印象を与えてしまう
- 相手の社名や名前を復唱する:正しく聞き取れたことを伝え、相手に安心感を与える
- 必要に応じてメモを取る:内容を忘れないよう要点を簡潔にまとめる
- 電話を切る前に感謝を伝える:「お忙しいところお電話いただきありがとうございました」と一言添える
電話は、かけた方が先に切るのが基本マナーですが、相手がお客様や上司などの目上の方の場合は、相手が切るのを待ってから受話器を静かに置くのがマナーです。目安として3秒ほど待つとよいでしょう。
🗣️取引先「先日ご案内した〇〇イベントへの参加のご確認でお電話いたしました」
🙂自分「お誘いいただき大変光栄です。ただ、現在別プロジェクトに注力しており、参加が難しい状況です。誠に申し訳ございません」
🗣️取引先「かしこまりました。またの機会がありましたらぜひよろしくお願いいたします」
🙂自分「こちらこそお誘いいただきありがとうございました。それでは失礼いたします」
LINE・チャット編
社内チャットやビジネスLINEで気軽な依頼を受けることも増えています。カジュアルな文面でも、クッション言葉と一言の理由は省略しないのがポイントです。スタンプだけで返す、既読無視のまま流すといった対応は避けましょう。
🗣️同僚「急ぎなんだけど、この資料明日までにチェックしてもらえる?」
🙂自分「連絡ありがとう!ただ、明日は別案件の締切が重なっていて、明日中の対応が難しいです。明後日の午前なら確認できますが、それでも大丈夫でしょうか?」
💬 例文(社内チャットで仕事の依頼を断る場合)
「ご相談ありがとうございます。ただいま〇〇の対応で立て込んでおり、今回はお引き受けするのが難しい状況です。〇〇さんであれば詳しいので、一度相談してみてはいかがでしょうか」
💬 例文(取引先とのビジネスチャットで日程調整を断る場合)
「ご連絡ありがとうございます。恐れ入りますが、その日程は既に別件が入っており調整が難しい状況です。〇〇日か〇〇日でしたら対応可能ですが、いかがでしょうか」
対面編
会議中や打ち合わせの場で、その場での即答を求められることもあります。対面では表情や声のトーンが伝わる分、丁寧な言葉と落ち着いた態度がより重要になります。
💬 例文(会議中に上司からの追加業務を断る場合)
「お声がけいただきありがとうございます。ただ、現在進行中の〇〇案件の締切が今週中でして、このまま追加を引き受けると両方の質が下がってしまう懸念があります。優先順位について一度ご相談させていただけますでしょうか」
対面ではその場の空気に流されて曖昧に返事をしてしまいがちですが、即答できない場合は「持ち帰って検討し、〇日までにご返答します」と期限を区切って伝えるのも有効です。
相手との関係性で変わる言い回しの違い
同じ「断る」内容でも、相手が誰かによって言葉の選び方は変わります。関係性ごとのポイントを押さえておきましょう。
- 上司・目上の人:「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」など、より丁寧なクッション言葉を選び、必ず理由と代替案をセットで伝える
- 取引先・顧客:会社を代表しての回答になるため、断定的な表現は避けつつも結論はぼかさず明確に伝える
- 同僚・後輩:丁寧さを保ちつつも、堅苦しくなりすぎない自然な言葉遣いで、今後も協力し合える関係を意識する
- 社内の別部署:部署間の温度差が誤解を生みやすいため、「〇〇部としては」と立場を明確にして伝える
上司からの誘いや依頼を断りにくいと感じる場合は、上司からの飲み会の誘いの断り方|メール電話LINE例文も参考になります。
業種・職種別のケーススタディ
営業職:値引き要求を断るケース
営業職では、顧客からの値引き要求を断る場面が多くあります。金額だけを理由にせず、品質やサポート体制など、価格に見合う価値を合わせて伝えることで、単なる拒否ではなく提案として受け止めてもらいやすくなります。
経理職:急な支払い前倒しの依頼を断るケース
経理担当としては、社内ルールや資金繰りの都合で対応できない依頼も出てきます。「規定上難しい」という一言だけでなく、代わりに対応可能な支払いサイトや条件を提示すると、依頼者も次の行動を取りやすくなります。
総務・人事職:社内イベントへの協力依頼を断るケース
総務や人事では、他部署からの協力依頼を調整することも多い立場です。担当者個人の判断で断らず、部署としての優先業務を理由に説明すると、角が立ちにくくなります。
断りを伝えるベストなタイミング
断る内容そのものと同じくらい、いつ伝えるかも印象を左右します。判断がついた時点でできるだけ早く伝えるのが基本ですが、状況によって意識したいポイントが異なります。
- 即答できる場合:その場で結論を伝え、後から改めて詳細をメールで送ると丁寧
- 社内確認が必要な場合:「確認のうえ、〇日までにご連絡します」と期限を明示して伝える
- 相手が急いでいる場合:結論だけでも先に一報を入れ、詳細説明は後回しにしてよい
- 複数人が関わる依頼の場合:関係者全員に伝わるよう、CCやチャットの共有範囲を確認する
「返事を先延ばしにするほど断りにくくなる」というのは、多くのビジネスパーソンが経験することです。迷ったときほど、早めに一報を入れることを意識しましょう。
やりがちなNGな断り方
良かれと思った対応が、実は相手の心証を悪くしていることもあります。代表的なNG例を確認しておきましょう。
- 理由を伝えずに一方的に断る:「できません」とだけ返すと、誠意がないと受け取られます。
- 返信を先延ばしにする:断りにくいからと返信を後回しにすると、相手を待たせて印象を悪くします。
- 曖昧なまま濁す:「ちょっと難しいかもしれません…」のまま結論を出さないと、相手が判断に困ります。
- スタンプや一言だけで済ませる:チャットでも、断る場面では簡潔でも丁寧な文章で伝えましょう。
- 他人のせいにする:「上が厳しくて」など責任転嫁するような言い方は、誠実さに欠ける印象を与えます。
❌ NGな例
「今回は無理です。またお願いします。」
💬 OKな例
「お声がけいただきありがとうございます。恐れ入りますが、現在のスケジュールでは対応が難しく、今回は見送らせていただきます。また機会がございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。」
電話やLINEでも同じ考え方です。電話で「今ちょっと無理です」とだけ伝えて切ってしまう、LINEで長時間既読無視をしてからスタンプだけ返す、といった対応は、たとえ悪気がなくても相手の不信感につながります。
断ったあとも関係を良好に保つポイント
断ることそのものよりも、断った後のフォローの方が関係性に与える影響は大きいものです。以下のポイントを意識しましょう。
- 返信はできるだけ早く、遅くとも当日〜翌営業日中に行う
- 断る理由は具体的すぎず、かつ嘘のない範囲で伝える
- 可能な範囲で代替案や次につながる一言を添える
- 感謝とお詫びの言葉を必ずセットで伝える
- 断った後も普段通りの態度で接し、気まずさを引きずらない
断った後のフォローアップも忘れずに
断りの連絡を送って終わりにせず、その後のフォローまで意識すると、より丁寧な印象を残せます。次に顔を合わせたときや、関連する話題が出たときに、さりげなく気にかけている様子を見せるだけでも十分です。
- 断りの連絡後、しばらくして「その後いかがですか」と一言添える
- 次に依頼を受けられそうな時期があれば、事前に伝えておく
- 社内であれば、断った案件の状況を折を見て確認する
こうした小さな気配りの積み重ねが、断った相手との関係を長期的に良好に保つことにつながります。
ビジネスの断り方でよくある質問
Q. 断る理由は正直に話すべきですか?
A. 詳細まで正直に話す必要はありませんが、嘘をつくのは避けましょう。「スケジュールの都合」「業務量の関係」など、事実の範囲で差し支えない粒度に留めて伝えれば十分です。細かすぎる説明は、かえって言い訳がましく聞こえることもあります。
Q. 何度も同じ相手から依頼が来る場合はどうすればいいですか?
A. 毎回個別の理由を作るのではなく、「継続的に対応が難しい状況です」と一度はっきり伝えるほうが、相手にも分かりやすく親切です。あわせて対応できる範囲や条件を明示しておくと、次回以降のやり取りがスムーズになります。
Q. LINEやチャットで断ると失礼にあたりませんか?
A. すでにLINEやチャットでやり取りしている相手であれば、同じ手段で丁寧に返信すれば失礼にはあたりません。ただし、重要な契約や込み入った内容であれば、メールや電話など記録の残る手段に切り替えるほうが安心です。
Q. 一度断った相手から再度依頼が来た場合、断り方は変えるべきですか?
A. 状況が変わっていなければ、以前と同じ理由を丁寧に繰り返して構いません。「以前もお伝えした通り」ではなく、「状況は変わっておらず」など柔らかい表現に言い換えると、冷たい印象を避けられます。
Q. クッション言葉を使いすぎると逆に回りくどくなりませんか?
A. その通りで、クッション言葉は1文につき1つ程度が目安です。何度も重ねると、かえって結論がぼやけて分かりにくくなるため、要所に絞って使うことを意識しましょう。
Q. 電話とメール、どちらで断るのが望ましいですか?
A. 相手が電話で連絡してきた場合は電話で、メールで連絡してきた場合はメールで返すのが自然です。金額や条件など詳細を正確に伝えたい内容は、電話で一報を入れたうえでメールでも記録を残すと、双方にとって安心です。
断り方に正解は一つではありません。今回紹介したフレーズや例文を土台にしながら、相手との関係性や状況に合わせて言葉を調整していくことで、あなたなりの「角が立たない断り方」が身についていくはずです。迷ったときは、この記事の例文にもう一度立ち返ってみてください。
断りのメールを書くときの基本チェックリスト
断りの連絡であっても、ビジネスメールとしての基本を外さないことが信頼につながります。送信前に以下の点を確認しましょう。
- 件名:「〇〇の件について」など、内容が一目でわかる簡潔な件名にする
- 宛名:社外なら会社名・部署名・名前、社内なら部署名・名前を正確に記載する
- 挨拶と名乗り:本文の冒頭1〜2行で、挨拶と自分の所属・名前を伝える
- 結びの挨拶:「今後ともよろしくお願いいたします」などで締めくくる
- 誤字脱字の確認:特に相手の会社名・氏名の誤りは厳禁
- 改行・句読点:3〜4行ごとに改行し、読みやすさを意識する
CCやBCCを使う場合は、情報共有したい相手にはCC、送付先を知られたくない相手にはBCCと使い分けましょう。判断に迷ったら、上司や先輩に一言確認すると安心です。
まとめ:ビジネスで角が立たないように断るスキルは必須
今回は、ビジネスシーンで角が立たない断り方について、メール・電話・LINE・チャットの場面別に例文を交えて解説してきました。
感謝・クッション言葉・理由・代替案の4つを意識するだけで、断り方の印象は大きく変わります。断り方次第で相手への印象は良くも悪くも変わるので、会社のためにも自分自身のためにも、このスキルを身につけておきましょう。
今日紹介した例文をそのまま活用しながら、まずは次に断る場面で実際に使ってみてください。
