毎年9月の敬老の日、実家の両親から『おじいちゃん・おばあちゃんの家に顔を出してあげて』と誘われるものの、仕事や子どもの用事、体調の都合でどうしても都合がつかないことはありませんか。
『せっかくのお祝いなのに冷たいと思われたくない』『でも毎年無理をして体調を崩すのはつらい』と、断り方に悩む方は少なくありません。この記事では、祖父母や親戚との関係を壊さずに敬老の日の集まりや帰省の誘いを角が立たずに断る言い方と、そのまま使える例文を紹介します。

なぜ敬老の日の誘いは断りにくいのか|NGな断り方
もともと敬老の日は、高齢者を敬い長寿を祝う目的で制定された祝日です。だからこそ多くの家庭で毎年恒例の行事となっており、欠席の連絡ひとつにも気を遣う方が多いのです。
敬老の日は祖父母への感謝を形にする一年に一度の機会であり、家族にとって思い入れが強い分、断ると『薄情だ』と受け取られやすい行事でもあります。だからこそ、伝え方を間違えると必要以上に関係がこじれてしまうことがあります。
NG例1:理由を言わずに『忙しいから』とだけ伝える
『忙しいから今年は無理』とだけ伝えると、具体性がないため『本当は行きたくないのでは』と勘繰られがちです。多少でも状況を添えるだけで、相手の受け取り方は大きく変わります。
NG例2:直前になって急に欠席を伝える
祖父母は当日の食事や部屋の準備を早めに始めていることが多く、前日や当日になって欠席を伝えると迷惑をかけてしまいます。参加が難しいとわかった時点で、できるだけ早く伝えることが思いやりにつながります。
NG例3:代替案を示さず一方的に断る
『今年は行けません』の一言だけで終わらせてしまうと、祖父母や親は『もう会う気がないのかもしれない』と寂しく感じてしまうことがあります。断る際は必ず『代わりにこうしたい』という提案とセットで伝えるようにしましょう。
角が立たない断り方と例文
断り方は、相手との距離感や普段の連絡手段によって使い分けるのがポイントです。ここでは電話・LINE・対面の3つの場面別に、そのまま使える例文を紹介します。
電話編
電話は声のトーンで気持ちが伝わりやすいため、祖父母本人や親に直接感謝の気持ちを伝えながら断りたい場合に向いています。理由を簡潔に伝えたうえで、代わりの機会を提案すると温かみが出ます。
💬 例文
「おばあちゃん、いつもありがとう。今年の敬老の日は仕事の都合でどうしても顔を出せなくて、本当にごめんね。来月の連休には必ず顔を見せに行くから、楽しみにしていてね」
🗣️相手「敬老の日くらいは顔を見せてほしいんだけど、今年も来られないの?」
🙂自分「本当にごめんね。今年は子どもの体調が心配で、無理に連れて行って移してしまうと申し訳ないから。落ち着いたら必ず顔を出すね。電話ではいつも元気そうな声が聞けて嬉しいよ」
祖父母は普段からの何気ない連絡を楽しみにしていることが多いものです。敬老の日当日だけでなく、その前後に一本電話を入れておくと、当日会えないことへの寂しさが和らぎやすくなります。
LINE・メッセージ編
親や兄弟姉妹など、家族間の連絡グループで先に予定を共有しておきたい場合はLINEが便利です。文章だけだと冷たく見えがちなので、感謝の言葉と絵文字を添えて柔らかい印象にしましょう。
💬 例文
「お母さん、いつもありがとう。今年の敬老の日は仕事が立て込んでいて、当日一緒に行くのが難しそう…。おじいちゃんおばあちゃんには申し訳ないけど、代わりにプレゼントを送るので渡してもらえると助かります🙏」
メッセージだけでは味気なく感じる場合は、子どもの写真や動画を添えるのもおすすめです。文字だけの連絡よりも、顔が見える情報があることで、会えない寂しさを和らげることができます。
対面編(親に直接説明する場合)
実家が近く、普段から顔を合わせる機会が多い場合は、電話やLINEより先に直接会って伝えたほうが誠実さが伝わることもあります。日頃の感謝を先に述べてから理由を説明すると、角が立ちにくくなります。
💬 例文
「いつもおじいちゃんおばあちゃんのこと気にかけてくれてありがとう。今年の敬老の日は職場の繁忙期と重なっていて、どうしても休みが取れそうにないの。当日は電話でお祝いを伝えるから、日程はお母さんにお任せしてもいいかな」
対面で伝える場合は、来客中やほかの家族が慌ただしくしているタイミングを避け、落ち着いて話せる時間を選ぶことも大切です。急かされるように伝えると、本来の気持ちが伝わりにくくなってしまいます。
祖父母や親戚との付き合い方に悩む場面は、敬老の日以外にも多くあります。夏の帰省を断りたい場合はお盆の帰省・親戚の集まりの断り方、義両親の介護をお願いされて悩んでいる場合は義両親の介護を断る理由と例文も参考にしてみてください。
直接会えない年は、気持ちを形にして贈るのもひとつの方法です。会えない代わりに贈り物を選ぶなら、こちらも参考にしてみてください。
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関係を良好に保つためのポイント・注意点
敬老の日の誘いを断る際は、単に不参加を伝えるだけでなく、次につながる一言を添えることが関係を良好に保つコツです。以下のポイントを意識すると、より気持ちよく受け止めてもらいやすくなります。
- まず日頃の感謝の言葉を伝えてから理由を述べる
- 『行けない』で終わらせず、電話やプレゼントなど代わりの手段を提案する
- 参加できないとわかった時点で、できるだけ早く連絡する
- 来月や次の機会など、次に会える具体的な時期を伝える
『せっかくなのに』『申し訳ないけれど』といったクッション言葉を最初に入れるだけで、断りの言葉全体の印象は柔らかくなります。加えて、電話一本やビデオ通話で顔を見せるだけでも、祖父母にとっては大きな喜びになることを忘れないようにしましょう。
一方で、謝りすぎるのもかえって不自然な印象を与えることがあります。『申し訳ない』という気持ちは一度きちんと伝えたら、あとは前向きな言葉で締めくくるくらいのバランスを意識すると、重たくならずに伝えられます。
季節の贈り物の習慣そのものを見直したい場合はお歳暮・お中元をやめたい時の断り方と例文も参考になります。行事ごとの付き合い方を少しずつ整理することで、無理のない関係を築いていけます。

まとめ
敬老の日の集まりを断ることは、決して祖父母を大切に思っていないことにはなりません。感謝の言葉と代わりの提案を添えて早めに伝えれば、気持ちはきちんと届きます。今年都合がつかない方は、今日紹介した例文を参考に、無理のない形で気持ちを伝えてみましょう。
毎年参加できなくても、感謝の気持ちを言葉や行動で伝え続けていれば、祖父母との関係が損なわれることはありません。無理をして体調を崩すよりも、できる範囲で気持ちを伝える方法を選び、長く良い関係を続けていきましょう。
