
お歳暮やお中元って、どうやって断ればいいのかしら。
毎年お世話になった人に贈るお歳暮やお中元ですが、やめたい・断りたいと思ったことはありませんか?
一度始めてしまうとやめるタイミングや断り方が難しいと思います。
そこで今回はお歳暮やお中元の断り方について解説していきます。
お歳暮とお中元とは?


お歳暮とお中元は、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを伝えるために贈る贈り物です。
どちらも日本独自の文化であり、近年では海外でも知られるようになってきました。
お歳暮とお中元の違い
お歳暮とお中元の大きな違いは、贈る時期です。
一般的にはお歳暮は12月10日以降の年末に、お中元は7月初旬から8月中旬までに贈ります。
また、お歳暮は1年間の感謝を込めた贈り物であるのに対し、お中元は上半期の感謝を込めた贈り物であるという違いもあります。
断るのは失礼?
お歳暮やお中元は、日本では古くから行われている贈答文化です。
そのため、お歳暮やお中元を断ることは、相手に失礼な印象を与えるのではないかと考える人も少なくありません。
しかし、お歳暮やお中元は必ずしも贈らなければならないものではありません。
もし、お歳暮やお中元を断りたい理由がある場合は、相手にきちんと理由を伝えることで失礼な印象を与えずに断ることができます。
贈る相手
お歳暮やお中元は、日頃お世話になっている方へ贈るものです。
具体的には、以下の相手が挙げられます。
- 上司や取引先などの仕事関係の人
- 親戚や知人などの家族や友人
- 恩師や先輩などの目上の人
贈る相手によって、贈る品物や金額の目安も変わってきます。
贈る物
お歳暮とお中元の贈り物は、季節感や相手への思いやりを込めて選ぶのがポイントです。
お歳暮は、1年間の感謝を伝える贈り物です。
そのため、お正月料理に使えるお肉や魚介類、高級感のあるお酒やお菓子などが人気です。
また、最近では、お歳暮限定のギフトセットや、お取り寄せグルメなども喜ばれています。
お中元は、半年間の感謝を伝える贈り物です。
そのため、夏らしい果物やお菓子、お茶やコーヒーなどの飲み物、夏バテ対策に役立つ健康食品などが人気です。
また、近年では、環境や社会に配慮した商品や、相手の名前入りのギフトなども人気を集めています。
もちろん、相手の好みや関係性に合わせて品物を選ぶことが大切ですが、具体的な品物としては以下のような例が挙げられます。
お歳暮
- 高級肉(黒毛和牛、松阪牛など)
- 高級魚介類(鮑、カニ、フグなど)
- 旬の果物(メロン、マンゴー、シャインマスカットなど)
- 高級お酒(日本酒、ワイン、シャンパンなど)
- 高級お菓子(和菓子、洋菓子など)
- 高級雑貨(ブランド品、高級食器など)
お中元
- 旬の果物(スイカ、メロン、マンゴーなど)
- 夏らしいお菓子(ゼリー、アイス、シャーベットなど)
- 夏に飲みたい飲み物(ビール、ジュース、お茶など)
- 健康食品(サプリメント、機能性食品など)
- 環境や社会に配慮した商品(オーガニック食品、エコグッズなど)
- 名前入りのギフト(お菓子、タオル、雑貨など)
相場
お歳暮とお中元の相場は、贈る相手によって異なります。
お歳暮は1年間の感謝を伝える贈り物であるため、お中元よりも相場が高く、2~3割高めの贈り物が選ばれる傾向にあります。
そのため、お歳暮の相場は親戚や知人なら3,000円~5,000円程度、上司や仲人は5,000円~10,000円程度が目安です。
お中元の相場はお歳暮よりも少し低く、2,000円~5,000円程度が目安です。
親戚や知人なら2,000円~3,000円程度、上司や仲人は3,000円~5,000円程度が目安です。
ただし、地域や贈る相手との関係性によっても相場は異なります。
頂いたら返すべきか?
基本的に、お歳暮やお中元は、お世話になっている方から日頃の感謝の気持ちを込めて贈るものです。
そのため、基本的にお返しをする必要はありません。
なので、お返ししなくても失礼ではありませんが、実際はお返しする人が多いと思います。
特に親しい間柄や目上の方から贈られた場合は、お返ししてもよいでしょう。
お返しをする場合の相場は、受け取った品物の半額から同額程度です。
喪中でも贈っていいか?
喪中の相手にお歳暮やお中元を贈ることは問題ありません。
お歳暮やお中元は、相手への日頃の感謝やお礼の気持ち、健康への願いを込めて贈る、時候の挨拶を兼ねた贈り物です。
お年賀のようなお祝い事には含まれないため、喪中の家庭にお歳暮を贈ることに問題はありません。
先にやめるならお中元
お歳暮とお中元は、どちらか一方を先にやめるとしたら、お中元を先にやめる場合が多いと言われています。
その理由としては、お歳暮は1年間の感謝を伝える贈り物であるため、お中元より重視されるということです。
基本的には毎年贈る
お歳暮とお中元は、本来は相手方への感謝の気持ちを表すための贈り物です。
そのため、一度贈った相手には毎年継続して贈るのがマナーとされています。
お歳暮やお中元を贈ってはいけない相手


お中元やお歳暮を贈ってはいけない人はいます。主な理由は、以下の2つです。
- 贈り物が賄賂と受け取られる可能性がある場合
- 贈り物が受け取る側に不快感を与える可能性がある場合
具体的には、以下の人々には、お中元やお歳暮を贈らないほうがよいとされています。
- 公務員
- 教師や医師などの国家資格を有する職業人
- 取引先や顧客など、利害関係のある人
- 相手が宗教上の理由で贈り物を受け取らない人
以下に、それぞれの理由を詳しく説明します。
贈り物が賄賂と受け取られる可能性がある場合
公務員や教師、医師などは、職務上、利害関係者から金品の贈与を受け取ることが禁止されています。
これは、公務員の職務の公正性と社会一般の信頼を守るためです。
そのため、これらの職業人に贈り物を贈ってしまうと、賄賂と受け取られてしまう可能性があります。
また、取引先や顧客など、利害関係のある人にも贈り物を贈る際には注意が必要です。
贈り物が「取引や仕事に対する対価」と受け取られてしまう可能性があるからです。
贈り物が受け取る側に不快感を与える可能性がある場合
相手が宗教上の理由で贈り物を受け取らない人もいます。
例えば、仏教徒の人はお酒や肉などの肉食を避ける傾向があります。
このような場合は、相手の宗教や信仰を尊重して贈り物の品物を選ぶようにしましょう。
お歳暮・お中元を断りたい理由


日本には、お歳暮・お中元という風習があります。
半年間、もしくは1年間の感謝の気持ちを込めて、相手に贈り物をするものです。
しかし、近年ではこの風習を断りたいと考える人が増えています。
その理由を解説します。
疎遠になった
お歳暮やお中元は、日頃の感謝の気持ちを込めて贈る贈り物です。
昔は、仕事関係や親戚関係など、継続的な付き合いのある相手に対して贈ることが一般的でした。
しかし、近年は転職や異動、離婚、配偶者の死など、さまざまな理由で関係が疎遠になってしまうことも少なくありません。
そのため、お歳暮やお中元を贈る相手を選ぶ際には、相手の状況や関係性を考慮する必要があります。
高齢になった
高齢になると、体力や経済力に不安を感じることが多くなります。
そのため、お歳暮・お中元を贈ったり受け取ったりするのも、負担に感じてしまうことがあります。
また、高齢になると贈り物を選ぶのも難しくなります。
相手が喜んでくれるものを選ばなければいけないというプレッシャーを感じてしまうかもしれません。
具体的には、以下の点が考えられます。
体力的な負担
高齢になると、体力が衰えてきます。
そのため、お歳暮やお中元を買いに行くのも準備するのも、重荷に感じてしまうことがあります。
経済的な負担
高齢になると、収入が減ったり、支出が増えたりすることがあります。
そのため、お歳暮やお中元にかける費用を捻出するのが難しいと感じてしまうことがあります。
贈り物の選び方の難しさ
高齢になると、流行やトレンドに疎くなることがあります。
そのため、相手が喜んでくれる贈り物を選ぶのが難しくなります。
また、相手が体調を崩していたり持病を持っていたりすると贈り物を選ぶ際に考慮すべき点が増えるため、さらに難しくなります。
面倒臭い
お歳暮・お中元を贈るには、手間や時間がかかります。
品物を選ぶ、包む、送るといった作業を毎年繰り返すのは、面倒に感じる人もいるでしょう。
また、お歳暮・お中元を受け取っても、お返しをしなければいけないという義務感を感じてしまう人もいます。
経済的な理由
お歳暮やお中元は贈り物代や配送料など、それなりの出費が伴います。
さらに、贈る相手が多いと高額になってきます。
そのため、経済的な理由からお歳暮やお中元を断りたいと思う人もいるでしょう。
特に、最近は物価高騰の影響で、経済的に余裕のない人が増えています。
また、独身や子育て世帯など、家計を切り詰める必要がある人も少なくありません。
海外に住んでいる
日本以外に住んでいる場合、お歳暮やお中元を贈ったり受け取ったりするのが難しい場合があります。
海外から日本への発送は、送料が高額になることが多いです。
相手からお断りの連絡が来た
相手からお歳暮やお中元を受け取ることをお断りされた場合は、当然ですが贈るのはやめましょう。
会社の規則
多くの企業では、お歳暮やお中元の受け取りを禁止する規則を設けています。
ただし、すべての企業で贈答品の受け取りが禁止されているわけではなく、中小企業や個人事業主の場合には贈答品の受け取りを禁止する規則を設けていないケースも少なくありません。
また、禁止されている場合でも、例外が設けられている場合があります。
そのため、会社員として働いている場合でも、お歳暮やお中元を受け取ることができるかどうかは勤務先の規則を確認する必要があります。
相手が公務員・政治家だから
これは先ほど書いた通りです。
お歳暮・お中元はどのタイミングで断るか?


お歳暮・お中元は、日本の伝統的な贈答文化です。
しかし、最近では経済的な理由やライフスタイルの変化などから、お歳暮・お中元を辞退したいという方が増えています。
では、お歳暮・お中元を断るときは、どのタイミングが適切なのでしょうか。
ここでは、3つのケースをご紹介します。
転職したとき
転職をすると、職場や仕事内容が大きく変わるため、お付き合いする人も変わってきます。
そのため、元職場の人とは疎遠になる可能性は高く、お歳暮やお中元を贈るのをやめることも考えられます。
ただし、相手との関係性によっては、転職後もお付き合いを続けていきたいと思う場合もあります。
そのような場合は、お歳暮やお中元を贈り続けるのも良いでしょう。
定年退職したとき
定年退職を機に、お歳暮・お中元をやめたいという方もいます。
定年退職後は、会社関係の方々との付き合いがなくなる場合も多いため、お歳暮・お中元を辞退しても相手も理解してくれるでしょう。
また、先ほど解説したように、高齢になると色々と負担が大きくなってきます。
そのため、定年退職をしたら、まずは会社関係の方々へ定年退職の挨拶状を送ります。
その際に、お歳暮・お中元の辞退についても、一言添えておきましょう。
相手からお断りの連絡が来たとき
相手からお歳暮・お中元を辞退したい旨の連絡が来た場合、こちらからお断りの連絡をする必要はありません。
相手からお断りの連絡が来ているということは、相手もこちらからお歳暮・お中元を受け取るのを辞退したいと思っているからです。
ただし、相手からお断りの連絡が来た場合でも、お礼の気持ちを伝えることは大切です。
お礼状を送って、これまでのお付き合いに感謝の気持ちを伝えましょう。
お歳暮・お中元の断り方


お歳暮・お中元を断る場合、相手に失礼のないように、丁寧に辞退の意を伝えることが大切です。
ここでは、お歳暮・お中元の断り方について、マナーを解説します。
お礼状に断り状を添える
最も一般的な断り方は、お礼状に断り状を添える方法です。
お礼状では、まずお中元・お歳暮をいただいたことへのお礼を述べます。
次に、辞退する理由を簡潔に説明します。
最後に、今後も末永くお付き合いをしていきたいという気持ちを述べて締めくくります。
受け取れない立場のときは断り状と一緒に返送
もし会社の規則などで受け取れない場合は、断り状と一緒に返送するのがよいでしょう。
返送する際は、品物が傷まないように丁寧に梱包しましょう。
電話・メール・LINE(親しい相手限定)
親しい相手であれば、電話やメール、LINEなどで直接断るのもよいでしょう。
電話やメールの場合は、お礼の言葉と辞退の理由を簡潔に伝えます。
LINEの場合は、スタンプや絵文字などを活用して、親しみやすい雰囲気を心がけましょう。
お歳暮・お中元を断る場合は、相手に不快な思いをさせないように、丁寧に辞退の意を伝えることが大切です。
頂いた品の同額以上の品を贈る(倍返し)
お歳暮やお中元を断る時は、頂いた品の同額以上の品を贈ったり、倍返しする方法もあります。
頂いた品の同額以上の品を贈ったり倍返しする方法は、相手への感謝の気持ちをしっかりと伝えるだけでなく、相手に「お気持ちは十分に伝わりました」「これからもお付き合いをしていきたい」という意思も伝えることができます。
また、倍返しには『お気持ちは大変嬉しいですが、今後このようなお気遣いは不要です』という意味もあります。
しかし、一般的にはお礼状や電話で辞退するのがマナーです。
徐々にやめる(フェードアウト)
お歳暮やお中元を毎年贈り続けている場合、いきなり断ってしまうとお相手に失礼になる可能性があります。
そこで、徐々にやめる(フェードアウト)という方法もあります。
具体的には、以下のような方法があります。
- 金額を徐々に減らす
- お歳暮だけ贈ってお中元はやめる
- 品物の種類を徐々に減らす
このように徐々にやめることで、お相手に無理のない形で断ることができます。
お歳暮・お中元を断るときのマナー違反な対応


お歳暮やお中元は、日本では年末やお盆に親戚や取引先などに贈る贈り物です。
しかし、受け取る側の事情によっては、受け取りたくない場合もあるでしょう。
そんなとき、マナー違反な対応をして相手を不快にさせないように注意しましょう。
返送する
受け取りたくないお歳暮やお中元を返送するのは、マナー違反です。
贈り主の好意を無下にしてしまう行為であり、相手を不快にさせてしまいます。
返送するのではなく、お歳暮やお中元を受け取ったことを感謝しつつ、受け取れない理由を丁寧に伝えましょう。
ただし公務員や政治家、会社の規則などで受け取れない場合は、受け取れない理由を添えつつ丁寧に返送しましょう。
贈り物が届く前に断る
贈り物が届く前に断るのも、マナー違反です。
贈り主は、相手に喜んでもらいたいと心を込めて贈り物を用意しています。
その気持ちを踏みにじる行為であり、相手を不快にさせてしまいます。
もしくは元々贈るつもりがないのに「贈らないで下さい」と言われたら、



元々贈るつもりないんだけど
となってしまいます。
贈り物が届いたのに連絡しない
贈り物が届いたのに連絡しないのも、マナー違反です。
連絡がないと、受け取っていないのではないかと心配させてしまいます。
贈り物が届いたら、まずは受け取ったことを感謝しつつ、受け取れない理由を丁寧に伝えましょう。
お歳暮・お中元の角が立たないような上手な断り方の例文


お歳暮やお中元は、相手への感謝の気持ちやお祝いの気持ちを込めて贈るものですが、受け取る側によってはありがた迷惑に感じてしまう場合もあります。
そのため、お歳暮やお中元を断る際には、相手に気を遣わせないように角が立たないような上手な断り方を心がけることが大切です。
ここでは、お歳暮やお中元を断る際に使える、角が立たないような上手な断り方の例文をいくつかご紹介します。
高齢を理由に断るときの例文
平素は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。このたび、私は定年退職を迎えることとなりました。定年退職を機に、これまでいただいたお歳暮やお中元を今後は辞退させていただきたくご連絡いたします。これまでは皆様からのご厚意に深く感謝し、心よりお礼申し上げており、これからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。しかし定年退職を迎え、人生の新たなステージを迎えたことを機に、自力で生活していきたいと考えております。つきましては、今後はお歳暮やお中元をいただくことは辞退させていただきたく存じます。長年のご厚情に心より感謝申し上げ、今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
会社の規則により受け取れないことを理由に断るときの例文
貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 このたびは、ご丁寧にお歳暮/お中元のお品をお送りいただき、誠にありがとうございます。 日頃からお世話になっておりますのに、重ねて恐縮に存じます。さて、この度はお歳暮/お中元のお品をお贈りいただきましたが、弊社では公平性や透明性の観点から、取引先様からの贈答品は辞退させていただいております。せっかくのご厚意ですが、ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。今後ともお互いに助け合いながら、末永いお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
お気遣いは不要という理由で断るときの例文
ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。このたびは、ご丁寧にお歳暮(お中元)のお品をお贈りいただき、誠にありがとうございます。ご厚意は大変ありがたく存じますが、私共の方こそ日頃からお世話になっておりますのに、恐縮に存じます。つきましては、今後は経済的な理由からこのようなお心遣いはなさらず、お気持ちだけいただければ幸いです。何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
相手からお断りの連絡が来たときに断るときの例文
〇〇様 いつもお世話になっております、〇〇です。先日、お歳暮・お中元のお断りの連絡をいただき、ありがとうございました。お歳暮・お中元は、日頃の感謝の気持ちをお伝えする大切な機会と考えておりますが、今後はお歳暮・お中元の贈呈は控えさせていただきます。しかし〇〇様とのお付き合いは、私どもにとっても大変貴重なものであり、末永くお付き合いさせていただきたいと考えております。今後とも、〇〇様のご多幸をお祈り申し上げます。
まとめ:お歳暮・お中元の断り方は慎重に!


今回はお歳暮やお中元の断り方を解説してきました。
一度始めたら基本的には毎年贈るものなので、やめるタイミングや断り方が難しいと思いますが、ぜひこの記事を参考にして頂ければと思います。
以上になります。

