12月に入り「そろそろ年賀状の準備をしなくては」と思ったとき、去年書いた宛名の枚数を思い出してため息をついてしまった――そんな経験はありませんか。
🗣️自分「今年こそ年賀状やめたいけど、急にやめたら失礼かな…」
🙂心の声「伝え方さえ間違えなければ、角を立てずにやめられるはず」
年賀状じまいは今や珍しい選択肢ではありません。ただし、伝え方を間違えると「何か気に障ることをしたのか」と相手を不安にさせたり、長年の関係がぎくしゃくしたりすることもあります。
この記事では、年賀状じまいの意味や辞めたくなる理由に加えて、メール・電話・LINE・手紙といった伝達手段ごとの角が立たない例文、やってしまいがちなNGな伝え方、そして相手から年賀状じまいの連絡を受けたときの返信例文まで、コピペしてすぐ使える形でまとめました。
年賀状じまい(終活年賀状)とは?
年賀状じまい(終活年賀状)とは、新年に送る年賀状のやり取りを終了することを指します。伝統的に日本では新年になると多くの人が年賀状を送り合ってきましたが、SNSやメールの普及もあり、年賀状の送付枚数は年々減少傾向にあります。
年賀状じまいを行う理由は人それぞれです。送付にかかる手間や時間、印刷代・切手代といったコストの負担を理由に挙げる人が多く、高齢を機に「そろそろ整理したい」と考える人もいます。
かつては「年賀状を出さないのは失礼」という空気が根強くありましたが、価値観の多様化とともに、そうした暗黙のルールにとらわれすぎない人が増えているのも近年の特徴です。
年賀状じまいはあくまで個人の選択であり、必ずしも行わなければならないものではありません。自分の状況や価値観に合わせて、無理のない形で検討することが大切です。周囲に合わせる必要はなく、自分にとって心地よい形を選べば十分です。
総務省の調査でも年賀はがきの発行枚数は年々減少しており、こうした社会全体の流れも、年賀状じまいをためらいなく選べる後押しになっています。周囲が一斉にやめているわけではなくても、自分のペースで見直すこと自体は決して珍しい選択ではありません。
年賀状を辞めたい理由
毎年続けてきた年賀状を辞めたいと思う理由には、主に次のようなものがあります。
手書きの手間・費用・時間の負担が大きい
年賀状を手書きで作成するのは想像以上に手間がかかります。誤字脱字をすればやり直しが必要になり、枚数が多いほど疲れや集中力の低下によるミスも起きやすくなります。
印刷にしても、ハガキ代・インク代がかかるうえ、住所や名前の入力、デザインや写真の選定、郵便局への持ち込みなど手間は少なくありません。社会人になり付き合いが増えると枚数は何十枚・何百枚にもなり、年末の忙しい時期に大きな負担となります。
メール・LINE・SNSなど他の手段で十分
現在はメール・LINE・SNSなど、人と連絡を取り合う手段が豊富にあり、年賀状よりも手軽で迅速にやり取りできます。無料で一瞬で送れるうえ、相手も簡単に返信やコメントができるため、より対話的なコミュニケーションが可能です。
こうした便利な手段が増えたことで、「わざわざ年賀状でなくてもいいのでは」と感じる人が多くなっているのです。
書く内容を考えるのがめんどくさい
年賀状は受け取る人のことを考えてメッセージを書かなければならないため、書く内容を考えるのがめんどくさいと感じる人もいます。毎年同じような内容になりがちな一方で、相手によって文面を変える必要もあり、時間と労力がかかります。
年末は他のイベントも重なる忙しい季節なので、書く内容を考えるだけで疲れてしまうという声も少なくありません。この煩わしさから解放されたいことが、年賀状じまいの理由になっている人もいます。
相手が喪中と知らずに送ってしまう気まずさを避けたい
相手が喪中だと知らずに年賀状を出してしまい、お互い気まずい思いをした経験がある人もいるでしょう。こうした行き違いを避けるために、あらかじめ年賀状そのものをやめておきたいと考える人もいます。
終活の一環として整理したい
終活とは、自分の人生の最後の段階に向けて身の回りを整理・準備することです。年賀状は手間もお金もかかるため、高齢になるほど負担が大きくなり、その一環として年賀状じまいを選ぶ人も少なくありません。
周りで続けている人が少なくなってきた
年賀状を送る習慣は昔から日本の文化の一部でしたが、これまで挙げた理由から、近年は年賀状を送る人自体が減少傾向にあります。
🗣️友人「そういえば最近、年賀状もらう枚数減ったなあ」
🙂自分「うちも同じ。周りが減ってきたなら、私も年賀状じまいしようかな」
送る相手が少なくなってくれば、自分だけが続けることに違和感を覚えるのも自然な流れといえるでしょう。
年賀状を辞める方法とタイミング
年賀状を辞めると決めたら、どのように・いつ伝えるかを整理しておくとスムーズです。伝える方法は、相手との関係性によって次のように使い分けるのがおすすめです。
- 直接口頭:職場など普段からよく会う人
- 電話:普段あまり会わない人や離れて暮らす家族など
- メール:会社であまり会わない人
- LINE:友人や同僚など親しい人
事前に連絡しておけば、相手も年賀状を用意せずに済みます。伝えるタイミングは、その年の年賀状や寒中見舞いの中で「今回を最後に年賀状を辞めます」と書き添える方法もあります。喪中のタイミングで伝えることに抵抗がある人もいますが、そこはご自身の判断で問題ありません。
また、必ずしも一度にきっぱり辞める必要はありません。届いた年賀状にはこちらからは出さず、徐々に送付数を減らしていくことで、周囲に気づかれにくい形で少しずつフェードアウトするという方法もあります。相手との関係性や自分の性格に合わせて、無理のないやり方を選びましょう。
伝えるタイミングの目安は、おおよそ次のとおりです。
- 11月中〜12月上旬:相手が年賀状の準備を始める前に伝えるのが理想的
- 年賀状・寒中見舞いに書き添える:「今回を最後に」と一言添えて自然に伝える
- 1月中旬〜2月上旬(寒中見舞い):年賀状シーズンを逃した場合の最終手段
年賀状じまいでやってしまいがちなNGな伝え方
年賀状じまいは決して悪いことではありませんが、伝え方を間違えると相手を不安にさせたり、関係がぎくしゃくする原因になります。まずはやってしまいがちなNG例を見てみましょう。
🗣️自分「今年から年賀状やめるので!」(年賀状が届く当日、LINEで一言だけ)
🙂相手(心の声)「え、何か気に障ることしたかな…」
このように、事前の説明がなく突然すぎる伝え方は、相手に誤解を与えてしまいます。特に以下のようなNG例には注意しましょう。
- 年賀状が届く直前や当日など、直前になって突然伝える(相手がすでに投函済みで気まずくなる)
- 説明もなく音信不通になり、フェードアウトしたと誤解させる(体調や関係を心配される)
- 一斉送信のメッセージだけで、特定の相手に配慮した一言を添えない(事務的な印象を与える)
- 「あなたにだけ送るのをやめた」と誤解されるような、そっけない伝え方(関係を疑われる)
反対に、早めに・全員に・感謝の気持ちを添えて伝えれば、角を立てずに年賀状じまいをすることができます。ここからは、伝達手段別に使える例文を紹介していきます。
【シーン別】角が立たない年賀状じまいの伝え方・例文
年賀状じまいを伝える手段は、相手との関係性によって使い分けるのがおすすめです。普段からよく会う人には口頭、離れて暮らす家族や親戚には電話、会社であまり会わない人にはメール、友人や同僚などの親しい人にはLINEといった具合に、相手に合わせて選びましょう。
どの手段を選ぶ場合でも共通して大切なのは、相手が「軽んじられた」と感じない配慮です。文面を書くときの3つのコツ
どの手段で伝える場合でも、文面を作るときは次の3点を意識すると、角の立たない印象になります。
- 結論を先延ばしにしない:回りくどい前置きを続けず、早い段階で「年賀状じまいをする」という要点を伝える
- 謝罪よりも感謝を前面に出す:「申し訳ありません」より「ありがとうございました」を軸にすると前向きな印象になる
- 今後の関係を一言添える:「これからもよろしくお願いします」など、関係が終わるわけではないことを示す
対面編
職場など普段からよく顔を合わせる相手には、直接口頭で伝えるのが最も自然です。かしこまりすぎず、雑談の延長のように切り出すと相手も構えずに受け止めてくれます。
🗣️自分「今年から年賀状はお休みしようと思ってて。いつも会えてるから、直接話せればそれで十分かなって」
🙂相手「たしかに、毎日顔合わせてるもんね。教えてくれてありがとう」
対面で伝える場合は、身構えさせない軽いトーンで、かつ感謝の一言を忘れずに添えることがポイントです。
メール編
会社の上司や取引先など、あらたまった相手にはメールが適しています。件名だけで用件が伝わるよう「年始のご挨拶に関するご連絡」のように書き、本文では丁寧な言葉遣いを保ちつつ、感謝の言葉を必ず添えましょう。
💬 例文(上司向け)
「新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。さて、このたび私は年賀状の送付を辞めることに決めました。長年にわたり年始のご挨拶をお送りしてまいりましたが、最近はメールなどのコミュニケーション手段が多様化し、個々の方々とより密に連絡を取る機会も増えてまいりました。そのため今年から年賀状の送付は控えさせていただくことにいたしました。ご理解いただけますと幸いです。今後も〇〇部門の一員として努力し、会社の発展に貢献してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。」
💬 例文(取引先向け)
「いつもお世話になっております。新しい年を迎えるにあたり、弊社では取引先の皆様に対するご挨拶の方法を見直すことになりました。これまで年賀状をお送りしておりましたが、今後はより効果的なコミュニケーション手段を模索してまいりたく、年賀状の送付を控えさせていただくことになりました。引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。」
💬 例文(上司向け・業務に集中したい旨を添える場合)
「私はこのたび、来年から年賀状の送付をやめることに決めました。皆さんとの関係を大切に思っているため悩みましたが、時間と労力をより多くの業務に集中させたいと感じ、このような選択をいたしました。今後とも仕事上のご指導やご支援を頂けますと幸いです。何かお手伝いできることがありましたら、いつでもお知らせください。」
💬 例文(取引先向け・感謝を強調する場合)
「いつもお世話になっております。新年を迎えるにあたり、改めて日頃のお付き合いへの感謝の気持ちをお伝えしたく思います。これまで年賀状をお送りしてまいりましたが、今後は少し異なる形でのご挨拶を模索しようと考えており、今年をもって年賀状の送付を控えさせていただくことになりました。引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。」
💬 例文(理由を明かさずメールで伝える場合)
「新年明けましておめでとうございます。長い間年賀状のやり取りをさせていただきましたが、今年からは年賀状をお送りしないことにいたしました。これまでのご縁に感謝しておりますが、他のコミュニケーション手段に切り替えさせていただきます。これからもお付き合いいただければ幸いです。」
電話編
離れて暮らす家族や、普段あまり会わない親戚には電話が向いています。声のトーンで感謝の気持ちが伝わりやすく、相手の反応をその場で確認できるのがメリットです。文章では伝わりにくいニュアンスも、会話なら誤解なく届けられます。
🗣️自分「実はね、年々手書きがしんどくなってきて、今年から年賀状を辞めようと思ってるの。でも電話やLINEではこれからも連絡するから安心してね」
🙂相手「そうなの、教えてくれてありがとう。こちらこそ電話で話せる方が嬉しいから全然気にしないでね」
電話の場合は原稿を用意する必要はありませんが、「年賀状はやめるが、つながりは続けたい」という気持ちを言葉にして伝えることを意識しましょう。以下のような言い回しが参考になります。
💬 例文(電話で伝えるときの話し方)
「年々体力が衰えてきたせいか、年賀状を書くのが少し辛くなってきてね。今年からは年賀状じまいをしようと思っているの。その代わり、こうして電話で近況を伝え合う時間は大事にしたいから、また元気な声を聞かせてね。」
LINE・チャット編
友人や同僚などの親しい人には、LINEなどのチャットで気軽に伝えても失礼にはなりません。ただし一斉送信ではなく、一人ひとりに合わせた一言を添えると温かみが伝わります。スタンプだけで済ませず、短くても自分の言葉で伝えることを意識しましょう。
💬 例文(引っ越しを機に辞める場合)
「このたび引っ越すことになりました!これを機に年賀状のやり取りはお休みすることにしたよ。近くに来ることがあればぜひ連絡してね。これからもLINEでよろしくね。」
💬 例文(理由を明かさず辞める場合)
「あけましておめでとう!今年もよろしくね。実は今年から年賀状はお休みすることにしたよ。長い間やり取りしてくれてありがとう。これからもLINEでたくさん近況報告させてね。」
💬 例文(普段あまり会わない親戚に電話で伝える場合)
「久しぶり、元気にしてる?実は今年から年賀状はお休みしようと思っていて。ハガキを書く機会は減るけど、こうして電話で声を聞ける方が私は嬉しいから、また時々連絡させてね。」
💬 例文(後輩・友人へのカジュアルな伝え方)
「明けましておめでとう!今年から年賀状はお休みすることにしたよ〜。でもLINEでのやり取りは変わらず続けたいから、今年もよろしくね!」
💬 例文(海外移住をLINEで伝える場合)
「実は来月から海外に引っ越すことになったよ!新生活の準備でバタバタしていて、今年から年賀状はお休みすることにしたの。これからもSNSやLINEで近況報告するから、引き続きよろしくね。」
年賀状・寒中見舞いで伝える編
「今年が最後の年賀状」と決めている場合は、その年の年賀状や寒中見舞いの中で辞める旨を伝える方法もあります。目上の方や高齢の方など、あらたまった手紙の形式がふさわしい相手におすすめです。普段のやり取りが手紙中心の相手にも、違和感なく受け止めてもらいやすい方法といえます。手紙ならではの丁寧な言葉遣いで、これまでの感謝をじっくり伝えられるのも大きな利点です。
💬 例文(高齢を理由に辞める場合)
「年齢を重ねるにつれて手紙を書くことが難しくなってきましたので、年賀状じまいをすることに決めました。今後とも私たちのつながりを大切にしたいと思っておりますので、代わりに電話やメールで連絡を取り合えれば幸いです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。」
💬 例文(退職を機に辞める場合)
「私はこのたび退職することになりました。これまでお世話になりましたこと、深く感謝しております。退職後は直接お会いする機会を大切にしたいと考えておりますので、年賀状のやり取りは今回を最後にさせていただきたく思います。引き続きご健康とご多幸をお祈り申し上げます。」
💬 例文(海外移住を機に辞める場合)
「いつもお世話になっております。このたび私たちは海外に移住することになりました。新たな生活の準備を進める中で年賀状の送付を続けることが難しくなりましたため、今回をもって年賀状じまいをさせていただくことにいたしました。長い間お付き合いいただき、本当にありがとうございました。今後もSNSやメールでお互いの近況を共有できることを楽しみにしております。」
💬 例文(理由を明かさず手紙で伝える場合)
「新年あけましておめでとうございます。このたび私は年賀状の送付を辞めることに決めました。これまでのご縁に感謝しておりますが、時間と労力をより効果的に使いたいという思いからこの決断をいたしました。今後もお付き合いいただけますと幸いですし、何かございましたら別の手段でご連絡ください。新しい年が皆さまにとって幸せな一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。」
年賀状じまいを検討するタイミングでは、暑中見舞いやお歳暮といった他の季節の挨拶・贈答習慣を見直す人も少なくありません。同じように角を立てずにやめたい場合は、暑中見舞いをやめたい時の角が立たない断り方やお歳暮・お中元をやめたい時の断り方と例文もあわせて参考にしてみてください。
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年賀状じまいを手紙で伝えるならこちらも便利です
友達に住所を聞かれたが教えたくないときの断り方
年賀状を送りたいという理由で友達から住所を聞かれることもありますが、個人情報保護の観点から住所を教えたくないという人も少なくありません。そんなときは、次のような伝え方が角を立てずに済みます。
🗣️友人「年賀状送りたいから住所教えて!」
🙂自分「ごめん、実は年賀状はもう辞めたんだ。その代わりLINEでゆっくりお話しよう」
- 「住所は教えられないけど、LINEのIDなら教えるよ」
- 「プライバシーの関係で誰にも住所は教えてないんだ。代わりにLINEでやり取りしよう」
- 「年賀状はもう辞めたんだよね」
親密度にもよりますが、一番角が立たないのは「年賀状はもう辞めた」と伝えることです。そうすれば住所を知らせる必要自体がなくなり、自然な形で断ることができます。
年賀状を辞めるメリット
それでは実際に年賀状を辞めるとどのようなメリットがあるか、一つずつ解説していきます。
お金と時間が節約できる
年賀状を辞める最も大きなメリットは、お金と時間の節約です。近年はインターネットやSNSの普及により、新年の挨拶をオンラインで行うことが一般的になってきました。オンラインでの挨拶は瞬時に届き、複数の人へ一斉に送ることもできるうえ、印刷代や切手代もかかりません。
実際に2024年10月からは普通はがき(年賀はがきを含む)の郵便料金が63円から85円に値上げされました。送る枚数が多い人ほど、年賀状じまいによる金銭的なメリットは以前より大きくなっています。
書く内容に気を使わなくて済む
年賀状は一年に一度の挨拶であり、多くの人に送るため一人一人に対して書く内容や表現に悩むこともあります。年賀状を辞めることで、そのストレスから解放され、年末年始をより穏やかな気持ちで過ごせるようになります。
住所を教えなくて済むのでプライバシーが守られる
年賀状を送るためには相手の住所を知る必要があります。年賀状を辞めることで個人情報を教える必要がなくなるため、プライバシーが守られるというメリットがあります。個人情報保護の観点からも、年賀状じまいは一つの対策となります。
義務感で続けなくて済む
年賀状は毎年送るのが当たり前とされてきましたが、実際には義務感を感じながら続けている人も多いのではないでしょうか。年賀状じまいをすることで、その義務感から解放され、本当に大切にしたい人との時間に労力を使えるようになります。
義理で繋がっていた人間関係をリセットできる
年賀状は習慣として多くの人が送り合っていますが、昔の同級生や遠い親戚など、年賀状以外に交流がない相手と義理で続けている人もいます。そうした相手との関係を一旦リセットしたいと感じたことはないでしょうか。年賀状じまいはそのきっかけにもなります。無理に関係を切るのではなく、義理で続いていた付き合いを自然な形で整理できる点も、年賀状じまいならではのメリットといえるでしょう。
年賀状を辞めるデメリット・注意点
年賀状を辞めるデメリットも当然あるので、事前に押さえておきましょう。メリットだけに目を向けて勢いで決めてしまうと、後になって後悔することもあるため、次の3点は必ず確認しておきましょう。
新年の挨拶の機会を失う
年賀状は日本の文化において、新年を迎える際に人々へ挨拶をするための重要な手段です。家族や友人、同僚、ビジネス関係者とのつながりを深める機会でもあり、感謝の気持ちや良い一年を願う言葉を伝える役割も担っています。年賀状じまいをすると、こうしたつながりを築く機会を失ってしまうため、関係を続けたい相手には事前に他の連絡手段を伝えておくといいでしょう。
普段連絡を取らない人とは連絡が途絶える可能性がある
遠くに住んでいる友人や家族とのつながりを、年賀状だけで保っている人も少なくありません。年賀状じまいをすると、こうした普段連絡を取らない人とは完全に連絡が途絶えてしまう可能性があります。つながりを保ちたい相手には、別の手段で定期的に連絡を取るよう心がけましょう。
急に辞めると印象が悪くなる可能性がある
年賀状は年に一度の特別なイベントであり、人々が互いに温かいメッセージを交換し、つながりを維持する手段でもあります。特に遠方に住む友人や親戚との交流を続けるうえで、年賀状が重要な役割を果たしているケースもあります。そのため急に年賀状を辞めることは、周囲に悪い印象を与える可能性があるという点に注意が必要です。
関係性を継続したいと思っている相手に対しては、必ず事前に伝えておくようにしましょう。年賀状じまいと同じタイミングで、初詣や新年会などの誘いも合わせて整理したい場合は、初詣の誘いを角が立たない断り方も参考になります。
相手から年賀状じまいの連絡が来たときの返信例文
逆に、相手から「今年から年賀状を辞めます」と連絡を受けたときは、どのように返信すればよいでしょうか。参考になる例文を紹介します。
💬 返信例文
「ご連絡ありがとうございます。年賀状の送付を辞められても全く問題ありません。今まで年賀状をいただき、ありがとうございました。どうぞご自身のペースでお過ごしください。」
💬 返信例文(他の連絡手段を確認したい場合)
「お世話になっております。年賀状じまいのご連絡ありがとうございます。これまで毎年丁寧な年賀状をいただき、大変嬉しく思っておりました。もしよろしければ、今後はどのような連絡手段でのご連絡を希望されますか。お手数ですがお知らせいただけますと幸いです。」
💬 返信例文(少し寂しさを伝えたい場合)
「年賀状をいただけなくなるのは少し寂しいですが、ご事情でしたら仕方ありません。今まで毎年丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。またお会いできる機会を楽しみにしております。」
年賀状のやりとりは個人的な意思の表れでもあるため、相手の判断を尊重することが大切です。最後に「今後ともよろしくお願いします」「いつも変わらぬご厚誼を賜りますようお祈り申し上げます」など、関係性を大切にしたいという思いを込めた言葉を添えるとよいでしょう。
年賀状じまいで関係を良好に保つポイント
年賀状じまいを角が立たない形で行うために、最後に押さえておきたいポイントをチェックリストにまとめました。
- 伝えるのは12月に入る前など、相手が年賀状を出すよりも早いタイミングにする
- 「あなただけ」ではなく「全員に対して」やめることを明確に伝える
- 感謝の言葉を必ず添え、一方的な印象を与えないようにする
- 親しい相手には、代わりの連絡手段(電話・メール・LINEなど)を提案する
- 相手の反応に応じて、今後も付き合いを続けたい旨をひと言添える
この5つのポイントさえ押さえておけば、どんな相手に対しても大きく印象を損なうことなく年賀状じまいを進められます。特に「早めに」「全員に」の2点は、相手に余計な誤解を与えないための最重要ポイントなので、伝える前に必ず確認しておきましょう。
よくある質問
年賀状じまいは喪中はがきと一緒に伝えてもいい?
喪中はがきはあくまで「喪中のため新年の挨拶を控える」ことを伝えるものなので、年賀状じまいの意思とは分けて伝えるのが基本です。喪中が明けたタイミングで、寒中見舞いなどを使って改めて年賀状じまいの旨を伝えるとより丁寧です。一度に両方を伝えると、相手が状況を整理しにくくなるため注意しましょう。
一部の人にだけ年賀状じまいを伝えてもいい?
可能ですが、伝えた相手と伝えなかった相手の間で扱いに差が出ると、後から「なぜあの人にだけ伝えたのか」と気まずくなることがあります。基本的には年賀状を送っていた相手全員に、同じタイミングで伝えるのがおすすめです。どうしても差をつけたい場合は、少なくとも近しい間柄の相手にはできるだけ早く伝えるようにしましょう。
家族の年賀状はどうすればいい?
家族で出している年賀状を辞める場合は、家族間で足並みをそろえておくことが大切です。配偶者や同居家族の実家など、関係する相手には事前に相談し、誰からいつ伝えるかを決めておくと後々のトラブルを防げます。
年賀状じまいをした後、また再開してもいい?
問題ありません。ライフステージの変化で気持ちが変わることは自然なことです。再開する場合も「今年から改めて年賀状を送らせていただきます」と一言添えれば、相手に違和感を与えずに再開できます。
恩師や仲人など特にお世話になった相手にはどう伝える?
特にお世話になった相手には、他の人よりも一段丁寧な文面を用意するのがおすすめです。感謝の気持ちを具体的なエピソードとともに伝え、可能であれば「これからは年に一度、直接ご挨拶に伺いたい」など、代わりのつながり方を提案すると、より気持ちが伝わります。
年賀状じまいの連絡を無視されたらどうすればいい?
返信がないからといって、必ずしも気分を害しているとは限りません。特に返信を催促する必要はなく、通常どおりの付き合いを続けていれば問題ないケースがほとんどです。気になる場合は、次に会う機会や別の連絡の際にさりげなく様子を伺ってみましょう。
連名で出していた年賀状はどう伝えればいい?
夫婦連名や家族ぐるみで出していた年賀状を辞める場合は、送り主全員の総意であることが伝わるように書くと誤解を防げます。「私たち家族は今年から年賀状じまいをすることにしました」のように主語を明確にし、片方の意思だけで決めたと受け取られないようにしましょう。
会社として取引先への年賀状じまいをする場合の注意点は?
会社として年賀状じまいをする場合は、個人の判断ではなく組織としての決定であることが伝わるように書くのがポイントです。「弊社では」「今後は」といった表現を使い、担当者の一存で決めたわけではないことを明確にすると、取引先にも受け入れられやすくなります。
まとめ:年賀状じまいは「早めに・全員に・感謝を添えて」伝えよう
今回は年賀状じまいの意味や辞めたい理由、メール・電話・LINE・手紙といったシーン別の例文、やってしまいがちなNG例、そして相手から連絡を受けたときの返信例文まで紹介してきました。どの例文もそのままコピペして使えるよう、相手との関係性ごとに用意しているので、当てはまるものから選んで活用してください。
年賀状じまいで一番大切なのは、直前ではなく早めに、そして感謝の気持ちを添えて伝えることです。この記事で紹介した例文を参考にすれば、相手との関係を損なうことなく気持ちよく年賀状じまいができるはずです。
今年の年賀状シーズンが来る前に、まずは自分の状況や理由に近い例文を一つ選び、伝える相手と手段をリストアップするところから始めてみましょう。早めに準備を進めておけば、当日になって慌てることもなく、心穏やかに新年を迎えられます。今年こそ、無理のない形で新しい年賀状との付き合い方を見つけてみませんか。
